溶射では
窒化物のコーティングは、高温により昇華分解されてしまい「不可能」とされています。例えば、AlN(窒化アルミニウム)の場合、プラズマ溶射では高温により、Al2O3(アルミナ)に変態してしまうため、AlNの被覆ができません。
CASP(キャスプ)はコーティング時に低温処理で処理するため、
変態せずにAlNのままの被覆が可能です。
電子線回折の解析から、この粒子は、基本的にはAlN結晶を有していることが立証されました。
X線回折からは、皮膜にはAlNとAlONの化合物が存在していることが判明し、(002)面回折ピークの相対強度比が、ランダムに比べ、若干強い傾向があります。